『大好きなヨガを仕事にしたい!』そう考えている方も多いかもしれません。
インストラクターの仕事に就くためには、求人の傾向を読み解く必要があります。
この記事では、ヨガ業界の現状と求人傾向を説明し、「必要とされるインストラクター」になるためにはどうしたらよいかを紹介します。
インストラクターとして活躍したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
インストラクターとして働く場所
ヨガインストラクターとして働くのはどのような場所か、ピックアップしてみましょう。
ヨガスタジオ
ホットもしくは常温のスタジオでのレッスンを担当する形で働きます。
「業務委託」1レッスンの値段で契約し、週に1レッスンから数レッスンだけ担当します。
そのレッスンの時間だけの仕事なので、基本集客などは行いません。
「正社員」スタジオ全体の経営にかかわりながら、レッスンを担当します。1日に何個かレッスンを受け持ち、室内の清掃や体験レッスン者のフォローなども業務に入ってきます。複数店舗があるスタジオでは異動も考えられます。
ジムやフィットネスクラブ
ヨガをプログラムの1つとして取り入れているスポーツジムでの勤務です。
この場合も業務委託か、正社員かで仕事の内容と収入が異なります。
オンラインorユーチューバー
どこにも属さず、オンラインで顧客を集めレッスンをしたり、動画を撮って配信する方法です。
一人でなにもかもを行うため正直ハードルはかなり高いです。しかしやりがいはあります。
スタジオでインストラクターとして働きだすまでの流れ
次に、スタジオやジムで採用されるまでの全体の流れを説明します。
※今から紹介するのは一般的な流れであって、すべてがこのように進むわけではありませんのでご了承ください。
①求人先に問い合わせする。
良い求人を見つけたらまずは問合せし、面接日程を決めましょう。大体履歴書を持参するように言われます。
②レッスンオーディションを受ける。
多くのスタジオが、面接時にオーディションを行います。「オーディション」という言葉に緊張してしまうかもしれませんが、慌てなくで大丈夫ですよ。
普段あなたが行うレッスンをそのまま行えばOKです。時間を指定されるので、その時間枠に収まるようにレッスンを行いましょう。スタジオのスタッフさんがお客様の役を担当してくれます。※場合によっては複数回オーディションを行うこともあります。
③スタジオの責任者と面接。
普段あなたがレッスンで大切にしていることなどを聞かれます。
その後スタジオのお客様の傾向と、あなたの方向性が合っていれば合格、という流れになります。
パンデミック後のヨガ業界
2020年、多くのスタジオがクローズし、オンラインへと移行しました。
現在少しずつスタジオでのレッスンが復活してきていますが、インストラクター求人は全体的に減少傾向が続いています。
反対に、ヨガインストラクターの資格取得者は増加傾向にあります。コロナ禍で在宅ワークになり時間が有効活用できるようになったり、「手に職をつけたい」と資格を取得する人が増えたからです。
需要と供給でいえば完全に供給過多状態と言えるでしょう。
しかし、ヨガをしたいというニーズも増えています。
パンデミックだからこそ健康の大切さに気付き、ヨガを始めたいと考える人が増えています。
このことから、「スタジオ求人は減っているが、ヨガ人口は多いため、求人が少なくてもチャンスはある」と考えてよいでしょう。
最新の求人傾向
・大都市に集中
スタジオで働こうと思うのであれば人口の多い大都市の方が有利です。
求人サイトIndeedで検索したとこと、東京の求人数が290 件以上、大阪で約80件、愛知で約50件、福岡が約20件でした。
反対に、地方都市を入力すると3.4件しかヒットしないため、やはり大都市の方が働くチャンスがありそうです。
・ホットスタジオの求人が多数
近年では人気を通り越し、もはやスタンダードとなったホットヨガスタジオ。
その人気は継続中で、スタジオ数も求人数もどんどんと増えています。
また、ホットヨガスタジオは離職率が高いため常に求人があるという印象も受けます。
サウナや岩盤浴が好きで、暑さが気にならない方ならよいでしょう。
・求める人材が二極化
求人サイトには書いていない事実を今から書きます。少しショックな内容かもしれませんが、多くのスタジオ経営者様から聞いた話をまとめます。
言葉を選ばずに言うと「若くて使いまわしの効く人材」を求めています。
年齢が若いとお給料が安く抑えられます。また、未婚であれば土日や夜間のレッスンも担当してもらえます。
子供が熱を出したから、と急に休まれることもありません。
そして、年齢が若いとあまりこだわりがない傾向があります。そのため、スタジオの方向性に染めやすく、扱いやすいと考えられています。
ここまで読んで「結局若さ!?」となったあなた!安心してください。
もう一方では「オリジナリティのあるレッスンができる人」を求めているのです。
現在、動画配信サービスなどで無料、もしくは安価でヨガをすることができるようになりました。
つまり、わざわざ交通手段を使ってスタジオに行く必要がないのです。
そんな中、「わざわざ」受けたいと思うレッスンを提供してくれるインストラクターが重宝されています。
年齢も容姿も関係ありません。あなただけのオリジナリティと、人を集めるパーソナリティが求められています。
インストラクターとして活躍するために必要なスキルは?
ここまでの傾向を踏まえたうえで、必要なスキルを考えてみましょう。
まず、オーディションを通るためにはヨガレッスンの内容を考える、つまりシークエンスを組み立てる力が必要になります。
次にお客様にファンになってもらうためのコミュニケーション能力も必要です。
仲良くおしゃべりせよ、というわけではありません。「疲れていそう」だとか「いつもと様子が違うな」などよく相手を観察し、その時に応じた声掛けなどをする力が必要です。
時と場合によっては用意したシークエンスを変更する臨機応変力も必要でしょう。
そして最後に最も必要なスキルがセルフプロデュース力です。
先ほど説明した通り、年齢が若ければ多くの求人がありますが、都合よく使われてしまう可能性もあります。
また、産後の復帰などを考えるとやはりあなたの付加価値を作る必要があるでしょう。
「私が得意なのはコレ!」と胸を張って言えるものを一つ用意しておく為にも、常に勉強を続けなければなりません。
そのため、継続力も必要不可欠でしょう。
ここまでこれば、スタジオでも、オンラインでも、どちらでも働くことが可能です。
まとめ
ヨガの資格を取っただけではインストラクターにはなれません。
あなたにとってヨガとは?
これを常に考え続けることによって、自分がインストラクターとして働く意味が見えてくるはずです。
それが分かれば、あとはどんな条件の求人でもうまくやっていけるはずです。
この記事を参考に、ぜひ素敵なインストラクターになってください!