ヨガのレッスンを受けるとかなりの頻度で登場する「三角のポーズ」
一見簡単そうですが「効果を実感できない」「バランスが取れない」などのお声をよくいただきます。
正しいアライメントをつかむ方法とは?コツはあるの?そんな疑問にインストラクターでもある筆者がお答えします
三角のポーズとは
三角のポーズは、サンスクリット語で「ウッティタ・トゥリコーナ・アーサナ」と呼ばれ、側屈(体を左右の方向へ曲げる)系のスタンディングポーズです。
文字通り身体全体で三角の形を作り、股関節や骨盤を開いていきます。
下半身、わき腹、体幹部を刺激しダイエットや姿勢改善など、様々な効果が期待できます。
三角のポーズは身体の血流を促進させるため、冷え性の緩和や免疫力のアップ、その他体調不良の緩和に役立ちます。
ヨガの初心者にも挑戦しやすいポーズです。まずは正しいやり方を覚えましょう。
姿勢矯正、下半身の強化、血流の改善、精神の安定
三角のポーズのやり方
息を吸いながら両足を大きく広げ、両腕も型と同じ高さになるまで広げます(腕が床と平行になるくらい)。背筋がすっと伸びていることを意識しましょう。
息を吐きながら、上半身を前足の方向へ横に倒します。骨盤は平行な状態を維持しましょう。
お尻が後ろに引かないように注意します。下半身がぐらつかないように脚の力はキープします。
体を倒したら、手を前側の足の外側につけます。床についた手と反対側の手を天井に向かって伸ばします。このとき肩甲骨から手を動かし、胸を開くことを意識します。目線は指先へ向けるようにしましょう。
三角のポーズの注意点
体を側面に倒したとき、手が床につかなかったり胸が床方向に向いてしまう場合は、手を床ではなく足首やすねに置くなどの工夫をしましょう。
また、腰が反ったまま体を倒すと腰痛の原因となるので、反り腰にならないよう注意してください。
こんな時はどうしたら?正しい三角のポーズの取り方
①わき腹が伸びないんだけど・・?
それは倒しすぎている証拠です!
体が硬い人ほど、お尻が後ろに引いてしまい、ただ上体を倒しているだけの状態になってしまいます。
狭い隙間に入っているような、そんなイメージで体を倒しましょう。お尻が引けない程度に傾ければそれでOKです、たくさん倒すことが目的ではありません。
この動画のように、椅子などを利用してもよいでしょう。
②頭が重くて指先が見えない!
背骨が硬いとS字カーブが崩れて頭が支えづらくなり、首が疲れやすくなります。また「良い姿勢でいよう」という意識が強いと背中を丸める=NGと思いこみ、ますます背骨が硬くなることも。
三角のポーズをとる前に、キャットアンドカウなどを行い、背骨を整えるとよいでしょう。
キャットアンドカウのやり方
肩の真下に手首、
股関節の真下に膝で四つん這い。
肘の内側同士を向かい合わせにして関節を守る。
吸いながら背中を反らせて
吐きながら背中を丸める。
お腹たれないように引き締めたまま、
肩すくまないように肩と耳を遠ざける。
頭からお尻まで長く保って
背骨の間に隙間を作り続ける意識で
波打つように。
「呼吸」に合わせて背骨一つずつを
コントロールするのがポイント。
③そもそもバランスが取れません!
前脚に全体重を乗せていませんか!?
もっと体幹部分で体を支えましょう。体が前に倒れると体重が前脚加重になるのに加え、意識も前側に集中するため、後ろ脚への意識がおろそかに。両脚に均等に体重をのせるのがベストなので、後ろ脚は足裏全体を感じながら力強くマットを踏み、前脚と同じくらいの力を保ちましょう。
まずは両手をバンザイさせ、そのまま倒し、バランスを取る練習をしてみるとよいでしょう。
三角のポーズのバリエーション
ねじった三角のポーズ
ハムストリングや大臀筋をしっかり使い、体幹部の強化にうってつけなポーズです。ねじりの要素で背骨も柔軟になり、ウエストのシェイプアップも期待できます。
股関節が硬いとバランスが取れないので、初めは浅い角度から始めましょう。
1.ダウンドックからスタート。右足を手と手の間に置いたら、左足はつま先を45度外側に開く。
上体を持ち上げたら、息を吸いながら左手をアップ。背筋を伸ばします。
2.息を吐きながら、脚の付け根から体を床と平行なところまで前屈させ、左手を右足の横につきましょう。この時点で手がつかない場合は脛のあたりに手を置きましょう。
4.息を吸いながら、左手でマットを押し、上体を右に上体をねじり、右手を天井に引き上げましょう。
目線は指先です。骨盤や股関節を閉じるような力を加え上体を安定させましょう。
反対も同様に行います。
後ろ足の小指の付け根、かかとでもしっかりと床を押すことで土台が安定します。両足をぐっと強く踏む力で上半身が伸びるのを感じましょう。
背中で手をつかんだ三角のポーズ
こちらは上級者向けのポーズになります。
座り仕事で固まりがちな肩甲骨・お尻・もも裏が一発で伸びる万能ポーズです。
三角のポーズで安定したら、下の手は股の下から手を後ろに回し、手を組みます。
まとめ:三角のポーズで骨盤のゆがみを整えよう
三角のポーズについて解説しました。
骨盤と胸回りを気持ちよく伸ばせるので、体全体中でも骨盤のゆがみ解消の効果が期待できます。
ご自宅でも気軽に試せるポーズですので、ぜひトライしてみてください。
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小さくまとまり部屋でも邪魔にならないマットや、部屋に敷いていても気にならないマットなど、様々なバリエーションがありますので、ぜひ公式サイトもチェックしてみてください。