ヨガは呼吸を意識する!と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。呼吸を意識するといってもどうやって?どんな呼吸法が正しいの?と悩んでいる人も少なくはありません。
普段、無意識に行われている呼吸は、ヨガにおいて重要な役割を果たします。正しい呼吸をヨガにも取り入れることによって、より効果的なヨガが行えると言われているのです。
効果発揮を左右する呼吸法。なんだかとても難しいそうなイメージですが、基本を抑えておけば大丈夫。何度も回数を重ねていくうちに、自然とできるようになります。
この記事では、そんなヨガの重要なポイントになる呼吸法の基本を、ご説明します。ぜひ参考にしてみてください。
ヨガで呼吸法が重要な理由とは
ヨガにおける呼吸法は「プラーナーヤーマ」とも呼ばれ、呼吸や姿勢などを組み合わせて生命エネルギーを巡らせ、心身を整えること目的として行われます。
つまり、心身を整えること。心身を整えることにより、心も体もリラックスされ安定した呼吸に繋がります。結果、呼吸を整えるとポーズの効果を高めることができるのです。
大きく両手を広げていっぱいに息を吸うと、体が軽くなったりリフレッシュする感覚、頭がスッキリしたりしませんか?呼吸はこのように心身を整えてくれるのです。
呼吸法の効果とは
ヨガの呼吸法は深く呼吸を行うことがメインとしています。深く息を吸ったり吐いたりすることを意識すると、自然とゆっくりしたスピードで呼吸をすることにつながるため、副交感神経が優位になります。
そのことより
・睡眠の質や腸内環境の改善
・ストレスの緩和
・自律神経が整う
・血流が良くなる
などさまざまな効果が期待できます。
運動不足だけど運動が苦手で悩んでいる人、デスクワークで座りっぱなしで心身ともに乱れを感じている人は、無理に運動をする前にまず呼吸を整えてみてください!これだけでもスッキリするのでおすすめです。
基本的な呼吸法
基本的なヨガの呼吸は、鼻から吸って鼻から吐く「鼻呼吸」です。
さまざまなポーズを取り、呼吸を止めずに深めていく時も、鼻呼吸のすることによって、集中力やリラックス効果を高めてくれます。
他にも「胸式呼吸法」や「ウジャイ呼吸法」などといったヨガのジャンルに適した呼吸法があります。それぞれ、効果や方法が異なるのでご紹介致します。
【胸式呼吸法】 ピラティスに適している呼吸法の1つ。
胸式呼吸は肋骨を広げるように意識して行います。腹式呼吸よりも多くの筋肉を使うのが特徴です。
ポーズをとる前の準備運動や、ピラティスのような動きが激しめのヨガで使われることが多い呼吸法で、交感神経を優位にする効果があるため、集中力を高めたりリラックスしたりする際に向いています。
- まず両手を肋骨に当てながら、お腹ではなく胸を膨らませるイメージで息を吸います。
- 肺を意識しながら腹筋を緩ませないようにして息を吐きます。
慣れるまでは胸を膨らませるのが難しいので、身体に手を置きながら呼吸をしてみましょう。実際にやってみるとわかりますが、上半身の筋肉を多く使うことが実感できます。
この呼吸法ができるようになると、肺活量アップだけでなく、胃腸の調子を整えたり脂肪燃焼効果も期待できるのです。
ぜひ1度チャレンジしてみてください!
【ウジャイ呼吸法 】 アシュタンガヨガに適している呼吸法の1つ。
こちらも胸式呼吸法の1つ。喉を閉じで、その喉で鳴っている呼吸音に耳を澄ますという呼吸法。
このウジャイ呼吸法は「勝利の呼吸」と言われており、気の流れを整えたり生命のエネルギーを蓄える効果があるそうです。
呼吸の際は、喉の奥をしめるようなイメージで音をならしながら息を吸い、冷えた手に息を吐いて温めるように息を吐き出すのがポイントです。
自律神経のバランスを整え身体を温めるとされているほか、血行促進や内臓器官の活性化、集中力アップなどの効果もあります。
- お腹はキュッと引き締め、深い呼吸で胸に空気を入れていきます。
- そのまま喉の奥を引き締めながら、呼吸を継続。(4秒吸って4秒吐く)
- 喉の内側で鳴る呼吸音に耳を澄ませながら、意識を集中させます。
慣れるまでは、耳を手で抑えて呼吸音を確認してみるのもOK。無理せずご自身のペースで進めていきましょう。
ヨガの基本的な呼吸法で心身ともに整えて!
いかがでしたでしょうか。
無意識に行っている呼吸ですが、少しでも気にかけて呼吸をすることによって効果高まります。
ダイエットや健康のために無理に運動をしてストレスを溜めてしまっては逆効果。だからといって全く運動をしないのも身体にはよくありません。
心身共に健康な状態を維持していくには、適度な運動と整った生活リズムが最も重要に。
呼吸法はいつどこでもできる方法です。ヨガの時だけでなく、仕事の休憩時間や家でのリラックスタイム、通勤時のちょっとした時間などどこでも簡単にできてしまいます。
是非、意識的に呼吸法を取り入れてみてください。自然と心と体が良い状態へと導かれていくでしょう。
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