ヨガの練習者にとって必須アイテムともいえるヨガマット。しかし案外ヨガマットがどのようにして誕生したのか、ご存じない方も多いのではないでしょうか。
紀元前から受け継がれてきたヨガですが、意外にもヨガマットの登場は最近。ではどのようにして、現在主流となっているようなヨガマットが導入されるようになったのでしょうか。
ヨガマットはアイアンガー師によって考案されました
今やヨガの練習に欠かせないヨガマットは、アイアンガーヨガの創始者、B.K.S.アイアンガー師(B.K.S. Iyengar、Bellur Krishnamachar Sundararaja Iyengar、1918年 – 2014年)によって考案されました。
ヨガマットの他にも、初めてヨガプロップスを用いたのもアイアンガー師で、ヨガ初心者でも上級者でも、自身の能力を十分に発揮し、高められるように開発されました。
アイアンガー師のお姿は、映画「聖なる呼吸」で見ることが出来ます。
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ヨガマットの歴史
ヨガの発祥は紀元前だと言われています。しかし、ヨガマットの歴史は、まだ浅く、登場したのが1970年代頃で、実際に普及し始めたのは1980年代以降のこと。
ヨガマットが用いられるまでは、ラグマットの様なものを敷いたり、絨毯のようにラグが敷き詰められた部屋でヨガを行うのが主流でした。
1970年代、アイアンガー師が海外でセミナーを開催している際に、ラグマットの上でヨガをして、手足がズルズルと滑ってしまったことから、ラグマットを取り払い、ラグマットの下に残った滑り止めでヨガをしたことが、ヨガマットが生まれたきっかけだそうです。
安定してアーサナを行うことができれば、正しいアライメントが保てると、アイアンガー師が天然ゴム性の滑り止めパッドをヨガマットとして取り入れました。
このように安定して、ダウンドックのポーズが取れるようになったのもヨガマットのおかげですね。
現在のヨガマット
現在では、ヨガのポーズ(アーサナ)や瞑想をする際にヨガマットが使用され、豊富なカラーやデザイン、素材・質感で国内外から多数発売されていいます。
ヨガマットは、アーサナの練習で足元や手元が滑るのを防止する他に、適度なクッション性が、体への負担を減少させ、保護することに役立っています。
お気に入りのヨガマットを使用するれば、より快適に、ヨガに集中できるでしょう。