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ヨガとサーフィン Vol.01:柳本和也

Manduka2024年春夏コレクションでは、伝説的サーファー、ジェリー・ロペスに敬意を表する特別なシリーズ(https://shop.manduka.jp/collections/24ss-gerry-lopez)を展開しました。
この新しいラインナップを通じて、ヨガとサーフィンの融合に焦点を当てたコンテンツを順次提供していきます。

第1回目では、サーフィン愛好家でも知られるMandukaプラチナアンバサダー柳本和也さんのインタビューを行い ヨガとサーフィンについての洞察を深掘りしました。

柳本さんはヨガとサーフィンを日常生活の中で実践されているそうですが、これらの練習がどのように相互に補完し合い、パフォーマンスの向上 そして精神に寄与するかについて語っていただきました。またサーフィンにお勧めのヨガアーサナもご紹介いただきましたので是非チェックしてください。

PROFILE

柳本 和也 

Udaya yoga studio (神奈川県茅ヶ崎市) 主宰。Mandukaプラチナアンバサダー。

1994年頃にサーフィンを始め、バリ島でのサーフトリップ中にヨガに出会う。ヨガの実践により、腰の冷えやケガの改善を経験し、その素晴らしさに目覚める。帰国後、アシュタンガヨガの権威であるケン・ハラクマ氏に師事。現在はヨガ指導のほか、国内外でのイベントやワークショップに積極的に参加し、自身のリトリートも開催している。 

目次

初めてのサーフィンで波に乗る喜びを知る 

――サーフィンに挑戦したのは、初めて訪れたサーフショップでの出来事がきっかけだったそうですね。 

サーフインに興味を持ったのは、よく日焼けした私の見た目とサーフィンの経験のギャップを、そこにいた人みなに驚かれたのがきっかけでした。 早速その日のうちにサーフィンにトライしました。 

初めて波に乗ったとき、水の上を滑る感覚に魅了されました。以来、波のある日には海に出かけるようになり、サーフィンが私の生活の一部となりました。 

バリ島でのサーフトリップでヨガと出会う 

ーーその後、ヨガと出会ったのはいつのことでしょうか。 

実はヨガとの出会いはサーフィンより後なのですが、28歳の時に友人とのバリ島旅行中に訪れたヨガスタジオで、初めてヨガを経験しました。

ーーヨガを始める前と後で、自身のサーフィンスタイルに変化はありましたか? 

サーフィンは、波を先取りしなければなりません。そうでないと、なかなか上達しないからです。私も以前は、誰よりも早く波を捕まえようとしていましたが、ヨガを始めてから変わりました。ヨガの実践により、譲り合いの精神が自然と芽生えたのです。ヨガの影響で、私のサーフィンスタイルも大きく変化しました

ヨガによる肉体の変化 

ーーヨガを始めてから、肉体に変化を感じましたか? 

ヨガを練習し始めてからの7ヶ月間はヨガに夢中で、サーフィンは行わずにいたのですが、久々にサーフィンをした後に全身の筋肉の疲れや痛みをほとんど感じることがありませんでした。

ーーヨガがサーフィン後の肉体に良い作用をもたらしたのですね。 

日々のヨガの練習により、全身の筋肉を動かしていたことが功を奏したと考えています。ヨガのおかげで、サーフィン後の倦怠感や痛みを感じることがなくなりました。

サーファーにおすすめのアーサナ 

ーーサーファーがすると良いヨガのアーサナを教えて下さい。 

サーフィンでのスムーズな立ち上がりをサポートするには、アドムカシュヴァナーサナ(下向きの犬のポーズ)から片足を前に出す練習が役立ちます。練習するうちに、背骨の柔軟性、特に背中を丸める動きが重要だと気付くはずです。ヴィヤガラアーサナ(虎のポーズ)やハラーサナ(鋤のポーズ)の実践もおすすめです

呼吸の重要性 

ーー和也さんは、呼吸について、どのように考えますか?

呼吸は非常に重要だと考えます。サーフィンで大きな波に乗るときや、ヨガで上級者向けのアーサナに取り組むときは特に、冷静さを保てる呼吸が役立ちます。

ーー冷静さを保つために、どのような呼吸をするとよいのでしょうか。

静かな呼吸をすることです。呼吸が静かになるにつれ、心は冷静になっていきます。カパラバティ呼吸のような強い呼吸法を練習すると、日常生活でも静かな呼吸を保つことができるようになります。普段から静かな呼吸をする方でしたら、より穏やかに呼吸できるようになるでしょう。

ヨガとサーフィンの実践と哲学 

撮影協力:Udaya yoga studio

ーーヨガの実践を通じて、学び得たことはありますか? 

謙虚さの重要性を学びました。サーフィンでは、自然と対峙します。波が大きくても小さくても乗るのが難しく、常に自分の未熟さを感じます。海の中での時間は、謙虚でいることがいかに大切か、再認識させてくれます

ーーヨガのインストラクターとしても、謙虚さを持ち続けることは重要でしょうか。

生徒に教える立場になった今こそ、謙虚さを忘れず、練習を続けたいと思っています。200時間、ヨガを練習するとヨガの先生になれるとされていますが、サーフィンは200時間程度では教えられません。何年もサーフィンをしてきた人が、やっと教えられるレベルに到達します。 

私は、ヨガもサーフィンと同じだと考えています。長くヨガを続けてきたからこそ、やっと教えられるようになる。生徒に教える立場になったからこそ、謙虚な気持ちを失わず、今まで以上にたくさんの練習を積み重ねていきたいと考えています。

スピリチュアルな気づきはヨガ特有のもの 

撮影協力:Udaya yoga studio

ーーヨガとサーフィンの違いはどのようなところにありますか?

ヨガとサーフィンは共通点があると言わますが、サーフィンは外観、ヨガは内観を深めていく点に大きな違いがあります。

ーー内観=自分の内側を見つめていくと、どのようなことが起こるのでしょうか。

人生や自己について多くの洞察を得られます。内観によって得られることと同じことがヨガの聖典には書いてありますが、心の底から理解しようとするならば、聖典を読むより瞑想するほうが早いかもしれません。

瞑想によって、聖典からは得られない深い理解を得られます。瞑想によって皆さんが感じることを、大切にしてほしいですね。

ヨガを伝え始めてからライフスタイルが変わった 

ーーサーフィンを始めてからサーフィンが生活の一部となったと、最初にお聞きしました。ヨガインストラクターとしてヨガを伝え始めてから、ライフスタイルは変わりましたか? 

ヨガを伝える立場になってから、自分が望むことだけをする生活を送るようになりました。海に行きたいと思ったら海へ行き、やりたいことがあればそれをやる。自分のやりたいことに没頭し、人生を楽しむようになりました。 

自分の人生を変えるのは自分自身。自分が幸せで満足していると、周囲の人々も幸せになると信じています。

撮影協力:Udaya yoga studio

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